報道でもよく出てくるパシュトゥン人都市にて
ピンホールカメラ
アフガニスタンの写真屋さんでは、まだピンホールカメラが現役。証明写真もモノクロでザラッとした仕上り。撮影した印画紙を乾かす。
おもちゃ屋
アフガニスタン国外から集めたおもちゃが屋台で売られていた。ゼンマイ式の車に、なんとも言えない表情の人形。店主が暇そうにあくびする。
スパイス屋
癖がるマトン肉を調理し、健康を維持してゆくためには、スパイスが必要不可欠。夕飯の支度がもう始まっている時間帯なので、買い物客はまばらだった。
仕事後のひと休み
「もう仕事も終わったからね」と工事用の一輪車に座る男。真っ昼間でも同じポーズを取っているに違いない。
笑い声
子どもたちはとても活発。カメラを持っていると知るや否や、ぴょんぴょん跳ねて近寄ってくる。アフガニスタンに入って最初の笑い声は子どもから。
千夜一夜の原風景
「子どもたちが集まっている」と大人たちも集まってくる。どこからともなく英語ができる男が現れ、旅人の辿った道についてみんなに語って聞かせる。
大人の判断
意外なのはアイスクリームを持っている少年がいたことだ。大人たちが退散しても、旅行者に、いやカメラに注目が集まる。本当は大人の男だって興味があるのだが、この場は少年たちに任せる。
ケバブのスパイス
アフガニスタンのケバブは肉汁がほとばしるように出てくる。癖も濃いが味も濃い。さらにスパイスをかけて、さらに濃い味になる。慣れれば病み付き、飽きれば地獄。
肉を食べてこそアフガン
この肉のかたまりをひたすら喰らう。
人の輪
ジャパンの人間がケバブを食べている。それだけで人の輪ができる。報道のイメージが先行する国だが、それはほんの一角を映しているにすぎない。
英語のチカラ
極東の国、日本。戦乱の国、アフガニスタン。ふたつの人種がいたが、つないでいたのはただの片言の英語である。
ジャララバードの夜
食事なのかおしゃべりなのか明瞭でない時間を終え、部屋に帰った。向かいの建物には明かりが灯っている。おやすみなさい。この後、信じられないことが起こった。
痕
夜中、突然、轟音で目が覚めた。異常な揺れ。ミサイルが落ちたのか、何なのか。とりあえず、縄ベッドの下に潜り込んだ。地震だった。壁にヒビが走りまくる。ダリ語の叫び声が安っぽいコンクリート造りの建物に響き渡る。
揺れがひとしきり終わった後、また静かなジャララバードへと戻っていった。
(後にインターネットで調べたところ震度5強だったという。よく倒壊しなかったものだ)
静かな宿の駐車場
朝、起きて外を見たが、特に地震の被害などは見当たらない。
労働者の集い
駐車場の隅で声がする。見てみると、労働者たちが集まっていた。人数が揃い次第、建設現場へ向かうのだろう。
サッカーボール
中庭でなく、幹線道路沿いの窓からも外を眺めてみた。昨日は気付かなかったが、なんだあのサッカーボールは!地震のことなど忘れかけていた。
いつもの朝の風景
路肩を見ても、いつもの営みらしき風景が広がっている。せわしなく屋台の準備をするオッサンたち。中でも、大きなフライパンに惹き付けられた。
ゴミとの格闘
せっかくなので外に出てみた。掃除をする人がいる。毎朝、掃除をしているようだが、それにしても1日でそれだけゴミが出るんだ…。
ふ〜ん
2階から見たフライパンのオッサンは、近付いてみるといかつい。「食べるのか?」と聞かれたので「いや、いらない」と言うと、表情を一切変えず「ふ〜ん(発音そのまま)」と呟いた。
雑貨屋
インドやパキスタンなど、南アジアでも一般的な生活雑貨屋は、アフガニスタンのジャララバードにもあった。卵、食用油、歯ブラシ、タワシ、煙草。何でも売っている。
肉屋
パキスタンも同様だが、ここアフガニスタンでも肉屋が豪快。一匹をぶら〜んとぶら下げている。必要な分を言えば切ってくれるが、日本のように100g単位ではないんだろうなぁ。
横槍
「おい、何をしている!」。突然、声をかけられビックリする。「カメラで撮っていたのか」とさらに聞かれた。ま、まずい…。ここアフガニスタンではイスラム教の原理主義者もいて、偶像を嫌う節がある。どうなるのかと身構えていると、「見せてよ。デジタルって見たことない」だって。紛らわしい。
乾燥地帯の甘味
少年が干し果物や落花生を売っていた。大地と太陽の味を凝縮したこれらの食品は、旱魃が起こる土地の必需品。ぽいっと口に投げ入れると、じわ〜っと甘みが広がる。
男とは
自分の屋台の仕込みが終わったり、客足が途切れたりすると、男たちは集まって、どうでもいい話に興じる。「オマエのところの鉄板、買い替えた方がいいよ」。そんなことを話しているのだろうか。
バスのこれでもか!
男たちを見ているのは、バスに描かれた目。ちょっと垂れていて三白眼。妙に気になる存在である。それにしても気になるのは、偶像を嫌うくせに、このバスは擬人化しているようにも見える。また、バスの運転手は、そのステッカー、ジャマだろ!と思うのですがいかがでしょう。
舗装が途切れる
バス乗り場に向かう道を行くと、すぐに道路の舗装がなくなり、砂煙が舞う道になった。
時代を超えて
生活道路のこの道は、さまざまな商売人とすれ違う。建材を積んだ荷台を引くロバと男。すれ違うTOYOTAの車。現代と中世が混じりあった町。
南アジアの雑貨屋
砂煙が一瞬途切れ、薄目を開くと、しょぼくれた雑貨屋があった。野菜もペプシも売っている。休憩したくなったら、いつでもオッサンたちの店がそこにある。それが南アジア。
交通の要衝
露天商のテントが延々と続く通りにバス乗り場はあった。郊外だが、買い出しに来る人にはとても都合がいい。ジャララバードはこの地域の要の町なのだ。
世界の標識コーナー内にアフガニスタンの標識のページもございます。あわせてご覧ください。