北京で行われた中華人民共和国の建国60周年を祝う国慶節記念行事、各省の出し物の写真
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中国の北京で国慶節に行われた中華人民共和国 建国60周年記念式典の写真(2009年)

各省ご自慢の産物・政策・象徴とは

天安門広場の横の様子/中国の国慶節パレード出し物

天安門広場への道

夜の天安門広場を囲む道路。いつもは柵で歩道を囲われ、交通量も多いこの道を、こんなにも人が自由に歩けるなんて。X線検査をくぐり抜け、天安門広場の中へ入る。プロパガンダの出し物の横を抜け、各省の出し物が置かれている場所に向かう。

甘粛省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

甘粛省

南東の入り口から一番近かったのは甘粛省の出し物。真っ赤な国旗の周りを天女が舞い、前部には花が咲き乱れ…、あとは何と説明すれば良いのだろう。とにかく、これが甘粛省だ!!!

陝西省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

陝西省

続いては陝西省。ここは旅行者としても、秦の始皇帝陵や兵馬俑など、歴史的見どころがたくさん。ふむふむ、「陝西」の名の後ろにはメッキでコーティングされた兵馬俑の兵士たち。そして、その後ろには赤い波、オレンジ色の波、緑の波。その上空を2機のジャンボジェットが!!!あれ?一番言いたそうな毛沢東が長征を終了したこととか革命の聖地って造形はないの?

西藏自治区の出し物/中国の国慶節パレード出し物

西藏自治区

チベットである。中国国民の若者は、大自然やチベットの人たちが独自に育んできた文化に興味があり、人気の旅行先だという。先頭は中国政府ご自慢の西蔵鉄道。鉄道が背負っているのは、チベットの人たちの家や寺でよく見る文様。そして、エベレスト。裏側には見えにくいがポタラ宮もある。横では大きなモニタでガンガンにイメージ映像を流している。キャッチコピーは「和諧西藏」と書いてある。ちなみに和諧とは調和を意味している。

雲南省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

雲南省

とてもファンタジーを感じるピンク色と象と雲のコラボレーション。文字が下についているため見にくいけれども、これは雲南省の出し物。個人的に、これは雲南省の標高や、「春城」と呼ばれる温暖な雰囲気をよく表していると思う。ただ、少数民族の宝庫だったり、棚田などの米作文化に言及してくれれば尚良しと思うのですが、いかがでしょう。

貴州省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

貴州省

「地に三里の平地なし」と言われる貴州省。そうか、山が多いということは渓谷が多い。そして、三国志の史跡が多いことからこの形ということか。写真では分かりにくいものの、ひときわ巨大な出し物で、中国文様とライトアップのおかげか、なかなか格好良く見えた。で、一番上の建物は何でしょう?貴州省を旅した方、ご教授ください。

四川省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

四川省

さてきた、四川省ということは三国志!と思ったら、あれれ。こちらは近代・現代がテーマのご様子。毛沢東の長征かと思ってよく見たら、どうやら四川大地震(見にくいけれども横に文字で震災と書いてあった)の復興を描いているようだ。そういえば、彫刻のような人が立つ岩には断層とおぼしきものも。震災からの復興の人たちの後ろは、なななんと宇宙ステーション?!?!もちろん車輪付近に佇む垂れ目のパンダにも注目だ!

浙江省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

浙江省

橋、青い玉。それ以上の説明はできない。浙江省に行くと、青い玉と橋に注目だ!

江蘇省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

江蘇省

前側に歴史、後側に近現代。うまく融合しているぞと主張しているようだ。その前後を結ぶ巨大な橋。やはり長江は広い川。でっかい橋は自慢なのだろう。それはさておき、江蘇省って、もっとあれを言うのかと思ってた。

上海(直轄市)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

上海(直轄市)

えっと、上海の字の後ろに外灘のビル群があります…と。んんん〜、ちょっと待て。大きさが違うんじゃないかい?この前、上海に行ったとき、栓抜き型の森ビルが建てた「上海環球金融中心」が一番高いんじゃなかったっけ?その横のひょろっとしたビルは建築中なんだろうか?というか、後ろのロケット型のテレビ塔、はるか眼下だったぞ。それで、後ろにいたいた、青いやつ。立っている場所が東京ビッグサイトみたいってことは万博のパビリオンだな。土台にエアコンの噴き出し口のようなエアインテークがついてます、はい。

黒竜江省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

黒竜江省

冬にはマイナス30度の町や村ばかりになり、夏には爽やかな風が吹き抜ける黒竜江省。その主だったモニュメントは直球勝負、龍だった。見ると、黄色。確かに吉祥を考えると黄色い龍は縁起がいい。でも、省の名前の黒龍ってのは、黒い龍ではないのだろうか(調べましたが分からず)。そして、後ろに見えるのはプラント?その周辺を、アムール川や牡丹江で暮らす鳥たちが飛んでゆく。

吉林省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

吉林省

現在、高速鉄道が建設中なのでしょうか。とにかく土台に、北京〜天津、上海〜南京、広州〜深圳などで見られる和諧号(高速鉄道)があります。そして、謎のレッドに乗っかる吉林の文字。めちゃくちゃ具体的なもの(電気=稲妻とか、労働者=巨大な手など)はもちろんですが、こういう抽象的なものも、共産党国家を感じます。

遼寧省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

遼寧省

瀋陽や大連など、著名な都市を持つ遼寧省は、古くは農業や漁業、最近では軽工業、IT産業など、さまざまな産業を持つ豊かな省である。歴史的には鄧小平が推進した市場経済の導入により、それまで国内で一番だった重工業が衰退した省でもある。その哀愁からか、骨組みに鉄鋼、天井部に電力を連想させるモチーフが用いられているのではないか。遼寧の文字の後ろにガスタンクやパイプライン。こちらは現在も稼働中で国内第三位を誇る規模という。

内蒙古自治区の出し物/中国の国慶節パレード出し物

内蒙古自治区

この省は特別扱いだなぁ。内蒙古の文字の横に、民族の文字。さて、気になる内容はというと、走る白馬。これはいい!モンゴルだもの。そして天女…の前に風力発電の風車!その電気を、天女が立つ台の周囲に建てられたいかにも中国という高層マンションに配給。天井部には、電気塔、大砲?銀の牛?

山西省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

山西省

いかにも中国という伽藍に囲まれ、ピンク色の花が咲き乱れている。その上には、のっぺりとした太陽の塔のようなものが…。これは波を意識しているのだろうか。そういえば黄河が流れている省だ。でも、そうなると上の太陽のようなものは何だ。考えてもキリがない…。後方部はいたって無難。山に歴史的建造物。頂上の太鼓は、パレード時に誰かが叩きまくったのだろう。横に書かれた文字は「五千年文明看山西」。

河北省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

河北省

北京を取り囲むような形で天津とも隣接する河北省は、都市部とも近く、黄河に面しているため、古くからの歴史を持つエリアだという。河北の文字の下には、おそらく万里の長城のモチーフが配され、巨大な金色の猛禽類が飛ぶ。鷲にも見えないし、鷹爪拳の郷ということで、鷹ということにしておこう。もうちょっと迫力があればなぁ…。後ろに光る「激情河北」の字の説得力になったのに。

天津(直轄市)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

天津(直轄市)

日本人にとって天津といえば、「天津甘栗」や「天津飯」。でも、それらは日本で生まれたものらしい。ということはさておき、天津といえば港かと思いきや、これでもかと航空宇宙技術があり、高層ビルがたくさんあって、青い橋に真っ赤な鉄骨の大きなのがあって、白い高級車がある、と。えらく物質的だなぁ。

北京(直轄市)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

北京(直轄市)

さて、首都の北京。行ったことがない人のために説明しておくと、北京は静かな都市である。イケイケどんどんは上海や深圳であり、歴史と行政の都が北京なのだ。で、北京の筆頭に持ってきたのが天壇。明朝や清朝の時代に1年間の報告と次の1年の祈願を行った神聖な場所だが、まさかこんなに大切にされているとは。最も大切な石の上で中国人たちは土足でポーズとってたぞ。そして、国家大劇院に、鳥の巣、高層ビル群がシンプルに据え付けられている。歴史的建造物よりも現代建築を重視しているなぁ。

夜の天安門広場/中国の国慶節パレード出し物

出し物の真ん中に立つと

出し物の半分を見終わり、顔を正面に向けると天安門があった。

夜の天安門広場/中国の国慶節パレード出し物

後ろを振り向くと

毛沢東が寝ている毛主席記念堂があった。この国慶節で設置された花や孫文の肖像画。滅多にない天安門広場に、たくさんの人民が行き交う。

夜の天安門広場/中国の国慶節パレード出し物

近代革命先行者

孫文が見つめる先に国慶60年の花束。台湾と中国でともに尊敬されている数少ない人物である。

安徽省の出し物/中国の国慶節パレード出し物ャワーラー(パキスタンの写真)

安徽省

月餅のような周回スクリーンを先頭に、ひたすら壁。てっきり世界遺産の「黄山」をもってくるかと思っていたけれども、どうやらこれは西逓村の牌坊?上と真ん中は絵が描かれているが、一番下に描かれているのは、バッティングセンターのピッチャーマシン?情報求ム。

福建省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

福建省

こりゃ分かりやすい。歴史的な港町として帆船を持ってきましたか。お茶っ葉とか客家円楼があっても良かったかも。

江西省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

江西省

シンプルに意味不明。ムール貝みたいなのがパカッと開くと中国の陶磁器が出てきましたよっと。

山東省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

山東省

間違えているかもしれないけど、なんとなく言いたいことが分かるかも。山東省では、黄河が運んできた土砂が堤防となり、天井川となっている。てことで、青い部分は海とも河ともとれるかも。そして後ろの高い堤防は人民の努力と改革の歴史である、と。そう言いたいのではないでしょうか?白いドレスをまとったおねーさんたちいかがでしょう?ん、最後尾にさりげなく配置された風力発電の風車や真ん中付近に物流を模したハイウエイを発見。

河南省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

河南省

きました!河南省!農産物に、遺跡に、拳法。何だって言える省だけれども、ピンクの薔薇と花びらと来ましたか。中央に遺跡がらみのモチーフがあるものの、それ以外はピンク。正直、最も存在感がありました。これを作った人、いっちゃってます。凄い!

湖北省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

湖北省

メタリックな土台に深紅の鳥!(さぼっているのではありません。いろいろ調べてみましたが突っ込めず…)

湖南省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

湖南省

変な球の後ろに近未来的な青い花びらがあって〜、めしべが銀色で〜、日清どん兵衛のような器を持っていて〜…。結局、コンセプトがまったく分からない…。

広東省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

広東省

これは白龍。日本でペーロン祭と言われているもの。工業地域から食文化までいろいろあるものの、思い切って白龍だけに絞ったところに、建国60周年を縁起物と扱っている気がする。

広西壮族自治区の出し物/中国の国慶節パレード出し物

広西壮族自治区

亜熱帯気候に属する広西壮族自治区は、東南アジアの香り漂うエリアである。だからか高床式の社殿を中心に据え、先頭に民族的な飾りを持ってきているのではないか。と、スムーズに書けるあたり、マトモ度は高い。

海南省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

海南省

イェーイ、椰子の木で波だぜー。これ、楽しいし、地域の特徴をよく表しているし、いいんじゃないですか?行ってみたいな海南省。

重慶(直轄市)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

重慶(直轄市)

説明しやすい省が続いたと思ったのも束の間…。プロパガンダ彫刻にありがちな風合いで肩車する親子。その横には拡声器を持った男、彼らが乗るのは三峡ダム!後方は紅い花。以上。

青海省の出し物/中国の国慶節パレード出し物

青海省

最後部の堤防っぽいものに書かれている「三江之源」とは、黄河、長江、欄滄江(メコン川)はウチの省から流れている!という主張。その横の牛やヤギは、酪農されている動物。前の自転車(やや見にくい)は…、自転車は…「サイクリングにおこしください」と予測。土台の波みたいなのは青海湖の波と予測。さて…、前方の米粒みたいなもの。予測不能です。無念…。

寧夏回族自治区の出し物/中国の国慶節パレード出し物

寧夏回族自治区

出た!プロパガンダ彫刻系と思ったけれども、意外と楽しそうに演奏する人たちだと理解。太鼓やシンバルのようなものが見えます。前輪付近にはデフォルメされた鯉。後ろには地球儀のようなもの。バランスが取れているから撮影時は気付かなかったけど、コンテンツ少ないね。

新彊維吾尔自治区の出し物/中国の国慶節パレード出し物

新彊維吾尔自治区

イスラム教っぽい模様、イスラム教っぽい人々、イスラム教っぽい絨毯。イスラム教からは連想できないレインボーと雲を絡ませつつ、最上部に君臨するのは油田やコンビナートである。新彊ウイグル自治区の現状を皮肉にも正しく描けている。最後部は果物の山。特にスイカが大きく多めに配置されている。これも真実だ。

香港(特別行政区)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

香港(特別行政区)

手…手抜き工事じゃないか、これ。香港島のビルを配置するなら、思い切って何十個も大小絡めて作ろうよ。あの夜景はそうでないと再現できない。おかめ程度に教会、花を据えて、横には小さくスターフェリー!これはかわいい。どちらかというと、土台にチカラを入れた模様。

澳門(特別行政区)の出し物/中国の国慶節パレード出し物

澳門(特別行政区)

これは…、かなり優秀なのではないだろうか。マカオの中の見どころをくまなく配していて、バランスや大きさが良い。観光がコンセプトと分かりやすい。河南省や雲南省はファンタジー度で高得点だが、マカオは現実度で高得点だ。福建省や広東省も分かりやすかったけど、コンテンツ数とバランスでマカオに軍配が上がる。

台湾の出し物/中国の国慶節パレード出し物

台湾

黒く輝く「台北101」。見どころは立体像景物にこだわらず、土台の横に貼付けた。光っているアーチは、レインボーカラーがぐりぐりと動く電飾である(露出の関係で、電飾か装飾かどちらかを切らなければならず、このような色に…)。みんな、台湾に行ったら太鼓が重要とのことですぞ!
※念のため:台湾は中国は時刻の一部と主張し、それを認めている国と認めていない国に分かれています。

ラホールのリクシャワーラー(パキスタンの写真)

期間限定電飾の価値観

会場を遠くから見るとこのような感じ。広場を埋め尽くす人民は、この期間限定の電飾を見て大喜びしたのだった。彼ら彼女らは、この建国60周年をどのように感じ、考えたのだろうか。子の世代へこの行事のことを語り継ぐのだろうか。エンタテイメントとして捉えていると、そのような伝承は起こらない。