ラダックのUpshi〜Tso Moriri〜Pugaまで自転車で旅した写真と旅行記録。

Upshi〜Tso Moriri〜Pugaの自転車旅、旅行情報

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Upshi〜Tso Moriri〜Puga旅行情報

インダス川沿い、UpshiからTso Moriri経由Pugaまでの旅

※2009年7月現在、Upshiにチェックポストがあり、インダス川上流方面へ向かおうとしたところ、止められてしまったチャリダーがいるとのこと。状況等、現地で再確認してください。

概要

チャンタン高原のエリア地図ウプシからツォ・モリリ経由プガまでの地図ようこそ。ワイルドな遊牧民の世界へ。ここからはガイドブックのないエリアです。なぜ、ないのか。それは、村も宿も商店も、さらには人の密集が生み出す文化的な見どころが少ないからに、ほかなりません。しかし、考えてもみてください。チベットのほとんどは乾燥した荒野なのです。チベタンはそこに文化を築いてきた。言い換えると、チベットやラダックの文化というのは、厳しい自然の中で育まれ、現在まで伝えられてきたものではないでしょうか?とすると、このエリアには、そのルーツともいえる何かがあるのかもしれません。
ここでは、チベットと距離も環境も近い、ラダックのチャンタンとルプシュというエリアについて解説していきます。バス等の公共の交通機関がないエリアですから、事実上、ヒッチハイクか 4WDのチャーター以外、旅は困難なものになるでしょう。マイナーな村にも訪れたければ、お金をかけるか、ヒッチ、自転車、トレッキング(徒歩)以外に方法はありません。加えて、商店のあるところが限られているので、食料と水の補給は困難です。買いだめて持ち歩くか、コンロを携帯するか、ふたつにひとつ。水の除菌剤のようなものを持ち歩くのもいいでしょう。
ザンスカールやパンゴン・ツォなど、広範囲に魅力的なところが点在するラダックの中で、はっきり言ってこのエリアは後回しになることと思います。しかし、いずれ東ラダックを訪れる方々のために、情報を残そうと思います。ここを見て、ツォ・モリリに到達した方、ぜひ掲示板に書き込みください。
LinkIconインダス川上流〜ツォモリリの旅行記を見る

入域許可証(ILP=Inner line Permit)

mahe橋から先のエリアに入るためには、ILPと呼ばれる入域許可証が必要です。2002年のときは、レーの旅行代理店にて簡単に取得できましたが、現在は条件が揃わなければ取得しにくいとのことです。ただ、ツォ・モリリ方面は2002年当時からツアーでないと断られることも多かったことも事実。私も「4人じゃないと…」「自転車は…」と何件かに断られ、4件目に「OK」というところを発見し、取得することができました。一人100Rs(約250円)で、他の参加者を3人を仕立て上げて申請するとのことで400Rsを要求されました。見せる場所はmahe橋のみ。コピーは取っておいた方が無難です。

ちなみに2002年時点では、mahe橋より奥のNyoma方面に行くためのチェックポストしかなく、チェック自体はほぼないに等しい状態でしたが、ルールはルールなので取得しておくことをオススメします。

要注意!
2009年7月現在、mahe以外にもUpshiとkarzokでチェックポストがあります。特にUpshiでは自転車の一人旅を取り締まっています。ILPを持っていても追い返される模様。ご注意ください。また、現地の状況は刻一刻と変わっておりますので、向かわれる方は最新の情報を入手するようお願いします。

重要事項INDEX

宿がある場所…Chumathang・Karzok
水を買える場所…Upshi・Cyumathang
レストランがある場所…Upshi・Chumathang・Karzok
商店がある場所…Upshi・Chumathang・Mahe・Karzok・Sumdo
チェックポスト…Mahe(コピーを渡すのみ)
チェックポスト(増加/2009年7月)…Upshi(インダス川上流方面へ向かう一人自転車旅のチャリダーを止めている模様。ジープは問題なし)
チェックポスト(増加/2009年7月)…karzok(ツォモリリ湖畔の軍施設で)

ツーリング情報(インダス川沿い)

UpshiからLiktseyまでは、小さなアップダウンの繰り返しです。2002年8 月現在、膝下の冠水が1箇所ありました。風向き次第ですが、そんなに苦労はないはずです。Hyamnyaからはアップダウンが厳しいものになり、Chumathangまで続きます。ひとつのアップダウン自体は、標高50mほどの小さなものですが、1kmおきに登って下ってと延々と繰り返されるのが苦痛。川が小さく見えるような崖の上まで何度も登らされました。
川の傾斜自体も少し急になってくるため、感覚的には3登って2下るといったところでしょうか。私はHemisからChumathangまで1日で走りましたが、120kmに15.5時間かかりました。ここを1日で行くのはあまりオススメできません。
ChumathangからMaheまでの20kmは、アップダウンも少なく快適なツーリングが可能です。距離は20kmジャスト。時間にして 1時間半と楽勝です。大自然の中を独り占めしながら風を切ってください。ただ、2002年8月現在、Maheの手前数キロの地点で道路工事を行っており、約2kmほどデコボコ道を走ることになりました。こちらに来る人のタイヤが細いことはまずないとは思いますが、念のために補足しておきます。

Upshi(Altitude/3,560m)

Leh-Manaliロードとツォ・モリリエリアへの分岐点です。チェックポストは廃止されたようで、特に何かの提示を求められることはありませんでした。提示を求めそうな人からしていませんし、ポストたしきものも存在していませんでした。街道沿いに商店が数軒建ち並び、ダルやチャパティ程度のものなら飲食できます。しばらくは大きな商店もないので、自転車の人は水を補給しておきましょう。
宿…見た限りなさそうですが、商店と併設の可能性はあり。
商店…街道沿いに数件。補給、飲食、ともに可。
※2009年7月現在、チェックポストがあり!!!ジープの一人旅はOK、自転車の一人旅はNGです。ILPを持っていても追い返されるとのこと。

Liktsey(Altitude/3,650m)

ラダックのリクツェイの子どもたちの写真Liktseyの子どもたちUpshiからインダス川沿いを15kmほど遡ったところにある集落です。規模は本当に小さく、この付近で商店を見つけたらLiktseyと思っても差し支えはないほど。あまりにも外国人が珍しいのか、子どもたちもお年寄りもワクワクしながら近寄ってきてくれます。私は親切なご家族と出会うことができ、お茶をごちそうになることができました。標高が3,600mを超し始めるので、息が切れたり、日焼けがひどくなるので、対処法を考えておくべきです。
宿…まずありません。困った時には頼み込むと民泊できそうな雰囲気はあります。
商店…mahe側の下り坂の途中に1軒(下りで飛ばしていましたが、見た記憶があります)

Hyamnya(Altitude/3,600m)

ラダックのインダス川沿いの村ヒャムニャの展望写真ヒャムニャ近辺の道は非常に走りやすいLiktseyからHyamnyaまでの道は快調そのものです。上り坂も緩く、快適なツーリングが楽しめます。村にはHOTEL&RESTRANTと書いた建物はありますが、営業はしていない模様でした。経営に関わる人を捜し出せば、宿泊できる可能性はゼロではなさそうですが、期待して行くことはやめておいた方がよさそうです。小さいですがゴンパもあり、小さな集落を形成しています。麦の畑などもあり、ゆっくり滞在できれば写真撮影にはおもしろそうな村でした。
宿…一応ありますが、期待はしない方がよさそうです。
商店…少なくとも街道沿いにはありません。

Kirishi-Nye付近(Altitude/about3,800m)

ここからは、ひたすらアップダウンを繰り返しになります。Hyamnyaを出て次の集落は、小さな峠の上にあります。確か名前はGaikだったと思うのですが、ここは個人的に怖かった思い出があります。インド系の男性が女装して、別の男と目がつり上がったまま踊り狂っていたのです。それを黙って見守る 30人ぐらいの男たち。あまりに意味不明で即時退散しました。そういう祭りがあると知っていれば、安心して近づけたのですが…。
その次の村はKirishiです。『Treking Map of Ladakh』や旅行人にも載っていないのですが、道標にそう書いてありました。橋を渡ってKyereというところに行くための分岐点のはずです。このkyereの村はけっこう規模もありそうで、大きなゴンパも対岸から見えました。
その次はNye。これはもう夜の上にふらふらでしたから、スペルもうろ覚えです。周辺の道路状況は比較的メリハリがきいていて、アップダウンの間に平地が入る感じでしょうか。気合いを入れる部分と気合いを抜く部分が明確で走りやすかったです。村としては規模も小さく、物資補給などはアテにはできないと想像できます。Chumathangまで最後の上りを越すと、ひたすら下りの連続ヘアピンカーブ。一気に突っ走ることができます。

Chumathang(Altitude/3,950m)

ラダックのチュマタンで宿泊したテントの写真1泊200Rsと破格に高いテントほうほうの体でChumathangに到着して、歩いているインド軍関係者に「宿はあるか?」と声をかけたところ、村の中心地からは少し離れた中州にあるテント宿泊施設を教えてくれました。川を渡らなければならないので、夜もしくは自転車の人は足元にご注意を。ぬかるみや小さな支流が点在していて歩きにくいです。
商店は村の中にふたつあります。街道から山側の店は愛想の良い姉妹が店を切り盛りしています。妹の方は簡単な英語ができ、本を見ながらラダックの言葉でつたない会話したら大喜びだったのが印象的でした。川沿い側の商店では、この周辺ではあまり見かけない水を発見できました。在庫も多数。そのさらに川側には無料の温泉があります。ただし水はかなりの焦げ茶色で、泉質によるものか、泥なのか、汚れなのかは定かでないので、入るには勇気が必要かもしれません。自分は足浴だけさせてもらいましたが、疲れがマシになりました。
宿…テント(中に粗末なベッド)200Rs。高すぎます…。
商店…ふたつ。うちひとつは水も豊富にストックしていた。
ラダックのチュマタン(Chumathang)の簡易地図

Mahe(Altitude/4,040m)

ラダックのマヘ橋から眺めたの写真マヘ橋からNyoma方面を臨むChumathangからMahe Bridgeまではアップダウンも少なく、川のせせらぎを聞きながらのサイクリングとなります。Maheの手前数kmは工事中で未舗装のものの、快適さは抜きん出た道でしょう。Maheの村落は、チェックポストを置くためにむりやり作られたような所。商店がひとつの他には数軒の民家のみ。そのチェックポストもひどくいい加減というか、地図を見てもらえば分かるように、ツォ・モリリ方面への通行へのものではないと思われます。インダス川沿いの奥地に行くのを防ぐためだけに設けられたような印象でした。ILPのコピーを渡し、パスポートを見せるだけでイージーに通過できます。
ラダックのマヘ(mahe)の簡易地図

ツーリング情報(Tso Moririへの道)

Mahe橋をわたると、舗装道路は完全に姿を消します。Manali-Lehロードに合流するまでの最短で丸1日は、ずっと土・砂・敷石の道。しかも午後は風がけっこう吹くため、はそれなりの装備は必須です。
Sumdoまでは約20km。インダス川の支流を上ることになります。傾斜は緩いのですが、未舗装の上りが続くため、なかなか疲労します。まだかまだかと何度も思った頃、やっと見えてくる最初の集落がSumdo村です。Tso Moririを目指す方は、村に入る手前に小川をがありますので、その手前を左折してください。
Sumdoを通過したらすぐさきにSumdo Gongmaという村がありますが、あとはひたすら登って下るのみ。約60km先にある湖畔の村、Karzokまで何も補給できず、車もほとんど通らないので、その心づもりで準備しておくべきです。
SumdoからTso Moriri方面に曲がらず直進するとPugaという村があり、商店もあります。帰路に立ち寄るとちょうど良い補給ポイントになるはずです。
装備さえあればキャンプはどこでも可能です。人とすれ違うことがほとんどない、あまりにも雄大な大自然は「自分・地球・宇宙」という存在と直接対峙できる場所だと私は感じました。

Sumdo(Altitude/4,320m)

ラダックのスムド(Sumdo)の写真カメラが珍しいSumdoの子どもたちこのエリアで唯一、村と言える規模のところ。街道沿いには学校しか見えないものの、ちょっと奥に入ると商店があります。シャッターはたいてい閉まっているとのことで、見当たらない場合も含め、村の人に声をかけて、主人を探してもらう方が手っ取り早いかもしれません。商店の中にはオイルや野菜、ビスケットなどがあり、閉まっている割には物資が豊富という印象でした。自炊の人は必ずと言っていいほど、ここで補給しておくべきです。また、この周辺で食糧が尽きかけないように、KarzokやChumathangで食糧を余分に補給しておくべきかと思います。
宿…なし
商店…一見ありませんが、実はあります。
ラダックのスムド(Sumdo)の簡易地図

Sumdo Gongma(Altitude/4,350m)

ラダックのスムド村でバター茶をいただいた写真村のみなさんとバター茶の野点Gongmaというのは「上」という意味。この辺りの人は、「Sumudo」を付けず「Gongma」と略して呼んでいました。立地としてはSumdoと境目があるのかないのか分からないような場所にある村です。
テントが数軒と、民家が数軒。見どころは特にありませんが、小川に沿って広がる狭い湿原地帯は野生動物の宝庫。水がある川沿いにのみ草花が生い茂り、その中をイタチ科の動物が元気よく駆け回っている姿には、「来て良かったなぁ」と微笑ましくなりました。
人も素朴で、これでもかというぐらいもてなしてくれます。かまってもらい始めるとバター茶とビスケットがどんどん出てきます。とてもありがたいのですが、この土地ではバターもビスケットも貴重品だということは知っておくべきことでしょう。私は往路でもてなしてもらったので、Karzokでビスケットを買い込み、復路でたくさんプレゼントしました。
宿…なし
商店…なし

Namshang La(Altitude/4,900m)

ラダックのインダス川沿いの村ヒャムニャの展望写真ヒャムニャ近辺の道は非常に走りやすいこのルートで初の峠です。ひたすら登りですが、一本道なので迷うことはありません。標高は4,900m。ここまで来ると、今までの4,000m前後がいかに生易しいものだったかを痛感できます。順応がうまくいっていないと苦しさ、息苦しさ、頭痛に襲われます。しかし、登り続ければ必ず頂上は来る。昼過ぎにSumdo Gongmaを出て、16時前に登頂。ちょっと下って塩湖を回り込み、対岸の小さなピークを通過したのは18時過ぎでした。ツォ・モリリ湖畔に到着したのが20時着だったので、順応が完全にできている人は、Namshang Laを通過した塩湖でキャンプするのもおもしろいかもしれません(が、ほとんどの方は苦しいと思います)。
実は私の場合ですが、あまりにノドが乾き、6リットルあった水をこの登りだけで切らしてしまいました。上り道の途中で一箇所、水が湧き出ている場所があったので補給しましたが、泉質として問題ないかは不明です。衛生面では上流に誰も住んでいないので問題ないとは思います。ここで水を切らさないようにご注意ください。

Tso Moriri(Altitude/4,500m)

ラダックのツォ・モリリの横にある村カルゾクの写真カルゾクゴンパ付近を歩く僧侶Namshang Laから下りと平地を30km。数々の困難を乗り越えたその先に、ツォ・モリリが姿を現すはずです。昼にSumdoを出た私は、この下り坂の途中で日が暮れました。絶景とも言える夕焼けを見た後は、月夜の世界。月がなければ、どこが天の川かも分からない満天の空が広がります。女神が住むというツォ・モリリ。チベットやインドにご興味のある人には、ぜひ訪れていただきたい場所です。
このエリアのトレッキングの拠点になるのが、湖畔で唯一の定住集落、カルゾク。ゴンパも商店もあります。久し振りにに僧侶も見ることができるでしょう。補給という観点では、「ここで補給せずしてどこで補給するのか」という、絶対的な補給ポイントです。また、道中で唯一計算できる宿泊施設がある場所です。訪れたからには1泊と言わず、ゆっくりできれば良い思い出ができるはずです。
宿…ホテル+白人が持ち込む大きなテントを含めて何軒かあり
商店…あり
チェックポスト(増加/2009年7月)…karzok手前の軍施設にある模様

Puga(Altitude/4,400m)

ラダックのツォ・モリリの横にある村カルゾクの写真養護施設を建築中の労働者たち工事夫のテントと数軒の民家以外、何もないところ。自分は水も食料も切れて、泣きついて泊めてもらいました。彼らはこの地に養護施設を作るべく、公共的な名目で工事に来ています(2002年現在の情報です。現在は完成してると思われます)。
さまざまな地図に温泉マークが記されているため、期待していたのですが、温泉は見当たりませんでした。ところどころ、天然ガスの噴出による間欠泉なら見つけることができました。SumdoとPugaの間の道は硫黄の噴出で川が黄色くなり、臭いです。何らかの鉱石の発掘現場もあり、もしかすると就労している人のキャンプがある可能性はあります。話は戻りますが、さまざまな地図にプロットされている『Hot Spring』の記述に惑わされて、水を汲んだり、温泉で疲れを癒せると思わないこと。飲料水にするにしても、含有物が分からない鉱泉なので、個人的には煮沸しても飲料不可だと思います。
宿…なし
商店…なし


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