中規模都市に流れる時間と風景

到着して散歩に出る
ブラショフは静かな町。活気のようなものは、あまり感じられない。だが、人はやさしい。住民たちが手を振ってくれた。

軽食はここで
住宅街ばかりが続く中、雑貨屋を見つけた。軽食もここでとれるようだ。

町の名産品
「シウカス」というご当地ビールが冷蔵庫に入っていた。もちろん、飲んでみる。うむ、うまい。

いざ、公園へ
昼下がり、子どもたちは下校し、母親たちは忙しくなる時間。この子は、これから広場で草サッカーをするのだろう。ルーマニアの公園では、子どもたちから老人までサッカーを楽しんでいた。

聖ニコライ教会
ブラショフの歴史を見守ってきた教会を訪れてみた。ひっそりと静まり返っているが、人の気配は感じ取れた。

聖ニコライ教会の天井画
入り口から一歩入ると薄暗い空間が広がっていた。目が慣れてから上を見上げると、美しい絵画が描かれていた。

夜の場面
聖書で書かれているシーンが描かれているとのこと。隅々まで徹底して描かれているが、なぜかどれも夜空に見える。

続き行く壁画
歩を進めていくと、物語のようにシーンが変わってゆく。それでも、やはり壁画は夜の場面に見えるのだった。

聖ニコライ教会の中心
壁画の空間を抜けると、大きな大聖堂が現れた。門からは想像できなかった規模と、意外なほどたくさんの人に驚かされた。人々は祈りの文句を捧げていた。

内外の差
外壁にもたくさんの壁画が描かれているが、こちらは内部ほど保存状態が良くないため、色あせたり剥がれ落ちたりしていた。

美しき存在
数少ない白い外壁も発見。それでも壁画装飾は施されている。形状も独特で、訪れる甲斐がある教会には違いない。

黒の教会
帰り道、町の中心部を歩いていると、別の威風堂々とした教会が現れた。ガイドブックによると、「黒の教会」というらしい。なんか名前からして恐ろしい教会だなぁ…。

ブラショフの宿
宿はプライベートルーム。駅で客引きをしているお兄さんについて行くと、そのまま彼の実家だったということが東欧では多々あるのだ。案内された部屋は3人ドミトリーだったが、客が少なく一人で贅沢に使うことになった。一般住民の生活も垣間見えて楽しい。

色とラインの美しさよ
今日は「黒の教会」へ行ってみようと、訪れてみると、昨夜と雰囲気が異なる。白色と石の色が映えた美しいシェイプの教会に見えた。

信仰を集めた黒の教会
「黒の教会」と言われ、なんだか恐ろしいなぁと思っていたが、実際は火事で黒こげになったものの、継続して信仰された由緒ある教会だからとか。先入観は良くないなぁ…。

黒の教会の内部は
フレスコ画が敷き詰められている内部を想像していただけに、とてもシンプルに見えた。また、人も少なく、静かな空間だった。

美しき信仰空間
高い天井に向かってまっすぐに柱や窓が伸びている。美しい建築様式が洗練された空間を生み出している。

わき起こる疑問
中心にはキリストと弟子が描かれていた。おそらく、最後に続くシーンではないだろうか。少なければ少ない理由が知りたくなってくる。この教会にとっては、十字架に吊るされたキリストよりも、このシーンが大切ということか。ならば、それはなぜか。

未来への展開
教会の横は広場になっていた。子どもたちが男女関わらず、鬼ごっこのような遊びをしていた。笑顔が溢れている。ルーマニアの次の世代は、灰色世界から開放されるのだろう。子どもたちにも灰色を脱しようとしている時代に流れを感じた。

中央広場
中央広場に出ると、パラソルがたくさん立ち並んでいた。どこもビールを出すが、料理は軽食ばかり。どこも同じのようで、適当に入ってみた。

市民の過ごし方
パラソルの下を観察したが、誰もがあまり食事をせず、ビールを流し込んでいる。いま、まさに昼時なのに。

地場産ビール
仕方ないので同じくビールを注文した。短髪のおばさんが「地元のでいいわよね」と言うので、半ば強引にブラショフのビールを飲むことになった。でも、なぜだか嫌味な感じではない。宿命のように思えるのだ。

誰も彼も
フラリとほろ酔いで町に戻ると、あちらさんも杖だからではなさそうなほろ酔いのフラリ足。きっとそういう町なのだ。

町の裏山の頂上
ご機嫌なまま、リフトに乗って町を一望できる山頂へ。本当かどうか、協賛はコカ・コーラだ!

ブラショフの町
オレンジ色の屋根がズラリと見える山頂からの風景。あの大地はウクライナやベラルーシ、ロシアへと続いている。だが、目の前に広がるのはルーマニアのブラショフである。

居心地の良い町とは
今日、夕方の便でブラショフを出る。山頂から宿に戻って、バスターミナルへと歩き出した。まだ居たい町を出るとき、その土地の住民が羨ましくなることが多々ある。何があったと聞かれると明確ではないブラショフだが、久々にそんな気持ちになった。

明るいシンプルな適当さ
バスターミナルに着いてみると、目がチカチカするほどの紅白模様。この色の選択は、ラテンだからか、元共産国家だからか。作りが煩雑なのは、ラテンだからか、元共産国家だからか。答えはきっと両方だ。

ブラショフのカラー
子どもがバスターミナルを歩いてゆく。ごく一般的な光景だが、アジアにも西ヨーロッパにもない、ルーマニアだけの風景になる。そう思えるということは、文化があり、町にカラー(個性)があるからに他ならない。この子が大きくなった時に、この写真を送りたいが、名前も何も分からない。それも旅。

またきっと
バスからブラショフを見た。静かな美しい個性を持つ町だった。次の訪問の機会はある、根拠もなくそんな気がした。

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