雪の天安門
中国の旅から帰ってまいりました。
今回行ったのは
北京→鄭州(河南省)→登封(河南省)→嵩山少林寺(河南省)→洛陽(河南省)→龍門石窟(河南省)→北京
と、かなり河南省に偏っています。

これまで行った中国の旅を振り返ると
新彊ウイグル自治区や雲南省、黒竜江省など、
いかにもバックパッカー的なところばかり。
中華思想や中国文化、漢民族が多いエリアを旅しないと
中国のことって何も分からないのではないか
また、行ったはずの新彊ウイグル自治区などが
違った見え方をするのではないかと思い、
今回からは中国の中心地方へ行ってみることにしました。

詳細はまたアップしますが、
とりあえずビックリしたのが雪の北京。
おりしも、世界中を襲った大寒波が
例外に漏れず北京にもやってきて
雪の北京を体感することができました。

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▲微動だにしない衛兵(北京の天安門にて)

雪の日の朝、旅の同行者の一人が帰国するので
市内から空港まで向かったんだけど
「いままでこんなに見たことがない!」という数の白タクたち。
言い値は300元から。(メーターなら100元前後)
チャンスとばかりに白タクがイキイキとしておりました。
そんなにいたのか…きみたちは。

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▲雪の北京市内

てことで、タクシーはあきらめて
東直門からエアポートエクスプレスに乗ろうとすると、
今度は火車(中国の鉄道)よりも混乱状態の改札。
※中国では鉄道が来る直前に改札が開く。
 そのため開く前の改札には待機する人が所狭しと並び
 開いた後には人が殺到し無茶苦茶になる。
 これは2010年になっても変化はない。

ちょっと雪で人が増えただけで
なんとシステムダウンですか!
自動発券機は作動せず、
動いているのは、なんと手売り窓口ひとつだけ。
アナログにするなら、ここで得意の人海戦術でしょ!!!
もちろん長蛇の列になっていたんだけれども、
並んでいても一向に動かない。
まさか、切符を売ってない???
せっかくのエクスプレスなのに火車と同じシステムですか!
なんてインテリジェンス!!!

「しゃぁない」と、黙っておとなしく並んでいると
さっき通ってきた方角から怒号が聞こえる。
振り向いていると、なんと自動改札の
すべての隙間に係員が立っているではないか。
でた!出ましたよ、

封鎖。

人の鎖であります。
よく見る風景とひとつ違うのは、
通常、人の鎖は平和団体が政府などに歯向かう意思を表すもの。
だが、ここでは公務員側が庶民に対して「ダメです」と封鎖する人の鎖。
ええもん見れました。
まだ残っていましたよ、社会主義らしさが。
教科書でしか見たことがない光景が
小さいとはいえ、いま眼前に。
茶化してません。感動したくらいです。

もちろん、その時より後の
地下鉄からの乗り換え乗客は自動改札を通れず
「どうなってるんじゃー!」
「カネは払う言うてるやないかー」
などなど怒りまくり。
怒号が飛ぶと激昂で返すのがこの国である。
人民と駅員でひたすら罵りあっている姿は
これはもう突っ込み突っ込み漫才でしかない。
茶化してません。NHKくらい冷静な実況です。

結局、切符を売り始めたのはその30分後。
もちろん怒号は絶え間なく続いていた。
一人、また一人と切符を手に入れ
スカスカのエクスプレス用改札をくぐる姿は
まるでアメリカ横断クイズの勝ち抜けである。
とにかく、切符を買うまでに45分かかった。

なんで改札に入れないかな、
なんで切符を手軽に買えないかな。。。
そんな無粋なことを考えてはいけません。
結果に原因や理由があると考えるのは日本人の悪いクセです。
せっかくの旅先ですから、精神を自由にして考えましょう。
改札は通常いつまでも開かないものなのです。
切符は手軽に買えるものではないのです。
自動券売機は、切符が買える機械に見えるだけ。
そこに理由や原因はないのです。
うむ、なんと簡単な現象だ。
こう考えると、アホな僕にも理解できます。

無事、エクスプレス用改札をくぐりぬけ、階段を下りると
「あと50分でやってくる」というエクスプレスは
こちらはなぜだか10分もたたず到着。
素晴らしい。
遅いなぁ遅いなぁと裏切ったあとは、
早すぎやろ!!!と目玉飛び出させる作戦です。
こういう強引なやりとりの影響を受けて
すぐにつんのめってしまうから
日本の政治と産業界は中国に頭が上がらないのです。
「早いじゃないか」
そう葉巻でもくわえながら落ち着いて対処しましょう。
(はぁ、ビックリした)

「助かった!これで飛行機に乗れるね」
そう我々は互いの手を握りあい、母国に思いを馳せたのも束の間。
目的の第二ターミナルより一駅手前の
第三ターミナルで事件は起こった。

開かないドア。
ドアに何度も何度も蹴りを入れる公務員たち。
挙げ句の果てには握りこぶしよりもでかいハンマーを取り出し、
ガンガンと殴る殴る。
近くに窓ガラスもあって乗客もわんさかいるのに
親の敵のように殴りまくる。
おびえる乗客たち。
しかしながら注目すべきは、
そうされても壊れないドアなのである。
強度はさておき、さすがは中国の車両。
ドアの意思は固くもちろん開くことはなかった。ガンコちゃんである。
完全に殴られ損のドア。
まぐれで割れなかったガラス。
凍てついた中国の大地をそれでもこの電車は、これからも走る。
人民、旅人を乗せて。
僕はこんなえらい物質はないんじゃないかと思った。
がんばれよ、電車。
おれはおまえの味方だぞ。
でも、相手は中国の電車。
もし、言葉を認識してくれたとしても、
おおかたの中国人と同じく日本語は理解してくれないだろう。
僕の日本語で語った思いは
「ア???」で片付けられてしまうのだ。

そんな妄想をしながら出発を待っていたんだけれども
何だか様子がおかしい。
人が余りにも少なすぎる。
何か中国語でずっとアナウンスしている。
ひょっとして…。

あわてて飛び降り、係員につたない中国語で聞いてみると
「第二ターミナルには行かない」
なーんて言うわけないよね?
あ、そう、行かない。
はぁ、そうですか。
気付かなかったら、人の鎖の東直門駅まで帰っちゃうところだったよねー。
あぶなかったねー。
スゴロクで言ったら「スタートに戻る」。
なんで、
なんで、
なんでここからスタートに戻らなあかんねん!!!
むっちゃ危なかったやん!!!
空港エクスプレスなんやから、英語やら多国籍語でもアナウンスしてよ!
オリンピックが終わり、常任理事国に立候補している今ですが
二酸化炭素側のポジションにバッチリおさまっておられます。
はぁ、首都の北京、国際化はまだですか。

「ほんと、すごい運命の分岐点があったもんだ」と驚きながらも
なんとか第三ターミナルの一階まで走って降りて
(この時点で出発まで1時間を切るくらい)
ここでも怒号がコダマする連絡バスに乗り込み
第二ターミナルについたのは出発の30分ほど前だろうか。

付いた頃には、なんかもう
どうにでもして!という感じ。
ドナドナの光景を見て哀しいと思うのは第三者なのです。
第一者→必死のパッチ
第二者→運んでるだけだしどうでもよい
空港ターミナルで気付く、ドナドナの真実。
旅は発見の連続です。


そもそも飛行機は飛ぶのか?
それとも、日本から飛行機が来ていなかったりして。
いろんな結果を想像しながら出発ボードを見ると、

なんと出発時間が2時間以上伸びているではないか。
「助かった」と一同、胸を撫で下ろして
友人は見事帰国できましたとさ。


ん?ちょっと待てよ。
二時間出発を延期したなら、
なぜDelayの表示が出ていなかったんだろう?
堂々と「定刻どおり」。
社会主義的に「問題はありません!」だそうです。
お後がよろしいようで。
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明後日より中国へ
12/27から今年もまた中国へ行ってまいります。

これまで行ったところを整理してみると、
本当に端っこばかりで、真ん中がすっぽりと抜けています。

ということで、今回は河南省へ行ってみようかと考えています。
まず間違いなく行くのは
洛陽と嵩山少林寺です。

ほんとはヘイヨウや延安などにも足を伸ばしたいのですが
日程的に足りなさそうです。

とりあえず、写真をガンガン撮ってまいります!

みなさまのおかげで「sawadee!!kikou」も
無事2年目を向かえることができました。
これもひとえに来訪者様のおかげです。
今後とも、ご愛顧のほどよろしくお願いします。

それでは、みなさん良いお年を。
みなさんにとって良い2010年でありますように。
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