兵庫県 竹田城跡
城マニアの知人から「圧倒的に素晴らしい」と紹介してもらい、
ひょんなご縁から知り合った「地球はすごい!明日の地球」さんも
紹介されていた兵庫県朝来郡の竹田城へ行ってまいりました。

行った感想は、単純明快。
これは世界遺産に登録されて然るべきであり、
世界クラスでも上位の遺跡です。
たくさん出掛けている人たちにはかないませんが、
私の、のべ2年の放浪、40か国強の経験の中では
トップ3に入るかもしれません。
それほど素晴らしい石垣と風景を兼ね備えた
希有な存在感を誇る山城跡です。

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城跡というだけあって、城はすでにありません。
石垣と草むらだけ。
でも、それがいいんです。
上物が残っている場合は、さまざまな場合があります。
・昔のまま残っている廃墟or遺跡の場合
・昔のまま残っているが今も末裔が住んでいる場合
・昔から現在まで連綿と歴史が続いている場合
・昔の工法を使って部分改装している場合
・現代の工法を使って部分改装している場合
・昔の工法を使って全面リニューアルしている場合
・現代の工法を使って全面リニューアルしている場合
・余分なものを増築している場合
・観光地開発されている場合
などなど、まだまだあると思いますが
たくさんの価値観の分岐点があります。
また、これらの要素は時として複合もするし、
程度の多少もそれぞれの遺跡・城で違います。

昔の様子に思いを馳せようとしても、
いろんな歴史や工法、風土など、たくさんの物事を知らないと、
なかなか以前の姿を想像することはできません。
また、そういう考慮が心の中にできてしまうと、
なかなか素直に現場を感じることが難しくなります。

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その点、この竹田城跡は素晴らしいです。
上物がなく、石垣だけという潔さがたまらなく素晴らしい。
誰でも自由に過去の姿に思いを馳せる事ができます。
ひょっとしたら、あなたと私の在りし日の竹田城は違うかもしれない。
でも、それでいいんだと思います。
訪問すれば分かりますが、この竹田城の存在感は
私のようなちっぽけな人間に、「好きに見ておくれ」と
語りかけてくれているかのような包容力なのです。

そこに付け加えて知っておくべきことは、この城の歴史です。
当ブログではスペースの都合上、詳細な解説は避けますが、
wikipediaや検索で簡単に出てきます。
要約すると…

*****竹田城の歴史(要約版)*****
14世紀中期に但馬国守護大名だった山名宗全が築城。円山側沿いにできた山間部を縫うように走る国道を、軍事上の要衝として着目した事が理由。築城は1431年(永享3年)、完成は嘉吉年間(1441~43年)で、当初は土塁造りの城郭であった。
豊臣秀吉の但馬攻略の際に弟の秀長に与えられた。今の見事な石垣になったのは、この頃の大修復によるもの。ただ、この大修復の際にかり出された近隣の農民は「田に松が生えた」ほどの困窮に陥った。秀長の没後は龍野城主の赤松広秀に譲られ、善政が敷かれたものの、関ヶ原の戦いで豊臣方に付いた後に家康側に寝返ったため、家康の命により切腹。赤松氏はお家断絶し、竹田城も廃城となった。
*********************

つまり、この見事な石垣は、当時の近隣農民の方々が
困窮を極めながら作り上げたものです。
そして、戦国時代を生き抜く事が
最後の最後でかなわなかった城でもあります。
そこから400年余、長い歴史を経て石垣だけが残りました。

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天空の城、日本のマチュピチュと称される竹田城ですが、
私自身、残念ながらペルーのマチュピチュへまだ行っていないため
その真偽のほどは判断できませんが、
パンフレットやwebサイトで見る事ができる
冬の朝霧の中、雲海の上に浮かぶ竹田城は、
それはそれは素晴らしく「天空の城」の名に
ふさわしい写真が多く撮影されています。

ただ、私が訪れたのは夏の真っただ中の8月。
その時感じた私の訪問地で近い印象は
クラック・デ・シュバリエ(シリア)↓です。

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この高いところからの絶景、軍事上の要衝、
目に見える当時の建築技術の粋、人々の素朴さ、
観光客の少なさ…など、似通う部分がたくさんありました。

なにはともあれ、この素晴らしさは語ることが難しいです。
ぜひ、このブログを見られた方にも行っていただきたいです。
ただ、あんまり有名になられて観光地化されてもな…とも思うので
本編にはアップせずブログにアップする事にしました。

ただ、やはりマチュピチュには行ってみたい…。
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印パの国旗降納式を紹介いただきました
ワガ、アターリのパキスタン/インド国境の国旗降納式のページを
「地球はすごい!明日の地球」さんにご紹介いただきました。
>>該当ページはこちら

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旅行中に、見てみたい物のひとつでした。
挑発も、和解も、威嚇も、なれ合いもすべてある
言葉も似た二国。

部外者の私にとっては、どちらも愛すべき国です。
かなうものなら、ぜひ両国に和解いただき、
平和になってほしいものです。
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