イスラエルのサインは、世界標準に従った一般的なデザインが施されています。この国ならではのピクトグラムやサインの特徴は、ヘブライ語をうまく利用していること。日本のカタカナよりも90度で交わったり接したりする文字が多く、駐車場などは文字の囲いを利用して作成されています。基本的に見て何のことだか分からないサインは、私が旅した数日間では見かけることがありませんでした。
ヘブライ語と英語が分かる人には理解できる「駐車スペース」のサイン(エルサレム新市外)
囲いはヘブライ語、ピクトグラムは車。歩道駐車可の意味で路肩に乗り上げての駐車を指示するサイン(エルサレム新市外)
工事中と左カーブを示す標識。工事中のサインの周りには、目立つように警告灯が取り付けられている(エルサレム新市街)
「横断歩道」示す交通標識。歩いている男性は、スーツ、ハットからイスラエル人を連想させる。顔のシルエットもイスラエル人に近い。(エルサレム新市街)
細い路地でも荷車通行可。また、エルサレムは石畳が多い町並みだが、聖地として観光客を呼び込むために、バリアフリーが成されている場所がある。(エルサレム旧市街)
ご存知「駐車禁止」のサイン。特徴は斜線部に白い切り抜き部分があること。また、レッカーのピクトグラムも一般的で分かりやすい。(エルサレム新市外)
通学路と桁下を示すサイン。右側の青いタイルのピクトグラムは左に行けば「嘆きの壁」と「シナゴーク(ユダヤ寺院)」があることを示している(エルサレム旧市街)
左カーブとスリップ注意。旧市街には石畳が、新市外には坂が多いため、市内各所で見ることができる(エルサレム新市街)
バスレーンを示す標識。バスの窓の面積が世界標準よりも小さい気がする。ドアもガラス部分でなく光が反射した部分だけを表示している。(エルサレム新市街)
右が「公共ホテルあり」左が「横断歩道」。観光に関するサインはオレンジ色が使われている模様(エルサレム新市街)
行き先表示板のサイン。日本の高速道路と一般道という区別と異なり、遠方への行き先は青で、市内の行き先は緑で示されている。(エルサレム新市街)
イスラエルの信号機
ボテッと待っている感じ。堂々とはしているが「はよ変わってくれ」と反り返っているようにも見える。
上&右:エルサレムの赤信号は、ズングリとした人の出立ち。青信号の人の形は着帽しておらず、手の振りが大きい。透明部分の材質はおそらくヨーロッパでも数多く見ることができる筋が斜めにたくさん入ったガラス(エルサレム新市街)
右下:何はともあれ、まったく謎の信号機。赤色なのに「渡れ」とはいかがなものか。後ろに見えるひとつ向こうの交差点では、青信号で人が歩いている。おそらく工事した人のミスだと思うが、そうすると青信号としての図案が異なってしまう。この歩いている人は細身の長身。関西弁で言うところの「シュッとしてる人」である。シュッと渡れば良いということだろうか。とにもかくにも渡って良いのかどうなのか謎なところが、旅先で出会うイスラエリーを彷彿とさせて面白い。
エルサレム新市街で見かけた青信号。一生懸命、実直に渡ろうとしている人に見える。
謎の信号機。赤灯で歩いている図案。ミスなのか、意味があるのか…(エルサレム新市外)
イスラエルの電話・ポスター・落書き
電話ボックスは、誰でも電話がしやすいように描かれている。ポスターは、エルサレム新市街で見かけた一例だけだが、同じものを徹底的に並べる貼り方が流行っていそうだ。遠くから見てもエリアが明確に分かれている。落書きは軍や争いに関するものが多い。国情を如実に表している。(すべてエルサレム)
取材地 |
エルサレム(ヨルダン国境からの単純往復)
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滞在都市 |
ヨルダン国境「アレンビー橋(ヨルダン名:キング・フセイン橋)」→エルサレム→ヨルダン国境「アレンビー橋」
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移動方法 |
乗り合いバス・乗り合いタクシー
※ イスラエルでは乗り合いタクシーを(シェルート)という |
エルサレムの旧市街入り口あたりからヨルダン国境までは簡単に行くことができる。